がん医療は進歩を続けており、胃がんでもリンパ節への転移がなければ、内視鏡で治療することができます。
胃がんの治療は、がんを徹底的に除去する手術が中心となります。
標準的な手術では胃の3分の2を切除し、周囲のリンパ節も取り除くのが通常です。
また、胃や腸などの消化管をつなぎあわせて、新しく食べ物の通る道を作る再建手術も行います。
がんのある場所と進行度によって切除範囲を小さくする縮小手術をすることもあれば、全摘することもあります。
手術の方法は、従来の開腹手術に加えて、早期のがんでは腹腔鏡手術が一般的です。
腹腔鏡手術の利点としては、手術の傷が小さくてすむことや入院期間が短くてすむこと、術後の腸管の動きがいいことなどがあげられます。
ただし、どの治療法でも胃を大きく切除することに変わりはありません。
手術後は栄養の吸収が悪くなったり、ビタミンや鉄分不足になることもあるので、栄養士の指導を受けることも大事です。
こうしたことからチーム医療が成立している医療機関を選択することも重要になります。